「福島県会津の馬刺し」を一度は耳にしたことがありますか。
馬刺しは福島県会津の郷土料理として今もなお、地元を中心に観光客にも愛され続けています。
会津で食べられている馬刺し、馬の品種などについてもっと知りたくありませんか?
- 会津の馬刺しが郷土料理になった背景とは?
- 馬の品種はどれだけあるの?
- 会津で食べられている馬の品種は?
- 会津のおすすめの食べ方とは?
そんな疑問を徹底分析していくわよ。
馬刺しのお取り寄せで失敗したくない方は、こちらの記事もチェック!
⇒お取り寄せ馬刺しおすすめランキングTOP3
馬刺しが福島県会津で広がった背景
みなさんは会津で馬刺しが食べられるようになった理由をご存じでしょうか?
実は馬刺しを会津に広めたのは、ある一人のプロレスラーだったのです。
会津でプロレスラーと言われてもあまりピンと来ない方もいらっしゃるかと思うので、プロレスラーと会津そして馬刺しとの関係性を詳しく下にまとめてみました。
会津でプロレスの試合を終えた力道山はお肉屋へ訪問。
店内にあった生の馬肉に持参していたタレを直接付けて美味しそうに食べ始めたのです。
それまでは会津で馬肉を生で食べる習慣がなかったので、店主は驚きつつもこれはチャンスだと思い商品化することを考えました。
それからというもの、徐々に馬刺しの知名度や人気が上昇し「馬刺し」が会津を中心に世に広がっていきました。
※力道山とは・・・プロレスブームを巻き起こしたプロレスラー
力道山が生で馬肉を食べたことがきっかけで地元民を中心に観光客にも会津の馬刺しが今もなお愛され続けているってわけよ。
なるほど、馬刺しが会津で広まったのはプロレスラーの些細な行動がきっかけだったんだね。知らなかったよ。
そういえば、馬肉といえば会津だけじゃなく熊本もよく耳にする地名だと思うんだけどそれぞれ異なったエリアだと馬の種類にも違いってあるのかな?
もっと知りたくなってきたよ。
そうね、次は馬の種類について詳しく解説していくわね。
重馬種・軽馬種・中間種の3種類
馬の種類 | 重さ | 品種 |
重馬種 | 800~1t以上 | ・ペルシュロン ・ブルトン ・シャイアー ・クライズデール ・ベルジャン |
中間種 | 軽種と重種の交雑された種 | ・セルフランセ ・スタンダードブレッド ・クオーターホース ・ハクニー |
軽種馬 | 約500~600kg | ・サラブレッド ・アラブ種 ・アングロアラブ ・アハルテケ ・リピッツァナー ・トラケナー ・アンダルシアン |
表を見てもわかるように馬にはたくさんの品種が存在します。
〇馬は品種や体格等により、競争用、乗馬用あるいは肥育用等の様々な目的で飼養されており、主に競争用に利用される軽種馬頭数は47,041頭で、総飼養頭数の約64%を占めており、近年、増加傾向で推移。
〇軽種馬頭数のうち競争用に登録されている頭数は21,543頭で、総飼養頭数の約29%であり、近年、増加傾向で推移。
引用:農林水産省畜産局令和4年6月競馬監督課
たくさんの品種が存在するなか軽種馬は全体の6割を占めていることが分かります。
重馬種:
体重は800キロから1トンほどの大型のためスピードは劣るもののパワーがあり農耕や荷馬車を運ぶために用いられる品種。穏やかな性格。
中間種:
乗用馬や馬術競技用、馬車を引く馬などに用いられる品種。性格は比較的、温和。
軽種馬:
筋肉質で運動能力が高くスピードに優れた馬。競走向き。繊細な性格。
それぞれ活躍する場が異なり農耕馬・乗馬用・競走馬など幅広く、
競走馬の体重は 400~500kg ほどなのに対し、荷駄や耕具を運ぶ馬は 1トン近くになるものなど様々です。
会津の馬刺しは主に軽種馬
会津の馬刺しには、主に軽種馬が使われています。
重種馬が800kg~1tの重さに対して軽種馬は500~600kgの重さしかなく小柄でスリムな体つきをしています。
そんな小柄でスリムな体つきの軽種馬の中で有名なのがサラブレッドです。
サラブレッドといえば、競走馬ですよね。
レースに不向きな性質やケガなどで出場できなくなった馬は食用へと肥育されていくというお話もあります。ただし公式なデータがあるわけではないので、あくまでも推測です。
サラブレットは足が速い!!
18世紀初頭にイギリスにて競走用として品種改良された馬種
体高 | およそ160cm~170cm |
体重 | 450kg~500kg |
毛色 | 鹿毛・黒鹿毛・栗毛・芦毛・青鹿毛・青毛・栃栗毛 |
サラブレッドの身体は写真の通り、胸や臀部の筋肉が著しく発達してるため足が速いです。短距離の平均は70km/hの速さと言われています。
すっごく繊細で小さな物音にも敏感に反応するから、怪我がしやすく肉体的にも精神的にもデリケートなの。優しく接してあげてね。
競馬を一度生で見たことがありますが、とても迫力のある走りをしていました!!そんな彼らも意外と精神的にはデリケートだったんですね。繊細でいながらも競争に勝とうと頑張っているところを知るとより応援したくなってきますね。
軽種馬は北海道で飼育されている
会津で食べられる馬刺しの種類は軽種馬だという風にご説明しました。ではその軽種馬は一体どこで飼育されているのか気になりませんか?
福島県会津で食べられているから、福島県で生まれ育てられていると考える方もおられるのではないでしょうか?私もそのように考えていました。実際は違います!
答えは北海道の日高地域。なんと全国の80%も占めています。
日高地域ではサラブレッドの生産頭数がなぜ多いのかその理由に迫ってみましょう。
- 【食料が豊富】
北海道の中では比較的暖かく降水量が少ない気候なので牧草が育ちやすく食料を十分に確保できます。 - 【霧が発生し快適な環境へ】
霧は太陽の直射日光を和らげてくれるため、高温が苦手なサラブレッドにとって霧が発生する日高地域は快適な環境となっています。 - 【火山灰の影響で作物以外の畜産業が発展】
火山灰の影響で作物の栽培ができないため、その変わりに畜産業が発展しました。
【会津の馬刺し】おすすめの食べ方をご紹介
会津では馬刺しを醤油と特製の辛味噌と一緒に召し上がる方法が主流
会津の馬肉専門店では特製オリジナルの辛味噌が販売されているので、ぜひ福島県会津に訪れた際は手に取って試してみてください。
辛味噌は自宅でも作ることができるよ!
作り方や辛味噌を使ったアレンジレシピはこちらの記事を参考にしてね!
あっさりした味わいが特徴的
脂身が少なく赤身なのでとてもあっさりしているのが特徴的。
あっさりした味わいのため醤油と辛味噌との相性が抜群!!
軽種馬は足が速く筋肉質のため赤身の割合が多くお肉本来の味がしっかり感じられます。なおかつさっぱりとした味わいです。
鮮やかな赤色をしており、見た目もきれいです。赤身の純粋な旨味を堪能できます。
今回は福島県会津の馬刺しについてご説明してきました。日本には福島県会津以外にも馬刺しを楽しめる都道府県があります。
日本では福島県会津以外にも熊本県や長野県など馬刺しの有名どころはたくさんあります。日本三大馬刺しについて気になる方はこちらの記事がおすすめです!
ぜひ会津の馬刺しとの違いを比べてみてください。
まとめ
- 馬刺しを会津に広めたのはプロレスラーの力道山。
- 馬は大きく分けて3種類の種類がある。
・重種馬:熊本県
・軽種馬:福島県会津
・中間種 - 会津で食べられているのは、軽種馬
・軽種馬は足が速く競走馬で活躍している。
・軽種馬の馬刺しは、脂身が少なく赤身なのであっさりしている。 - 会津に来たら「坂下ドライブイン」は欠かせない!?
- 会津の馬刺しは辛味噌で食べるのが主流
ぜひ会津に訪れた際は坂下ドライブインにお立ち寄りいただき、帰りには馬刺しと辛子味噌をお土産として持ち帰って、現地でもお家でも召し上がってみてください。
会津に訪れるのがなかなか難しい方という方!
そんなには通販という方法もあります。現地に行かなくても現地の味を味わうことができます。また通販だと食べ比べなどもできるので通販ならではの楽しみ方を自分なりに探してみるのもありかもしれませんね。
ぜひいろいろな馬刺し、辛子味噌を試して自分の好みを見つけてみてくださいね!!